2018.01.26

Torikumi

取り組んでいるひと

上田假奈代さん

取り組みの内容

2012年より大阪市西成区釜ヶ崎で始まった。「学び合いたい人がいれば、そこが大学」として、地域のさまざまな施設を会場に繰り広げられる、ゆるやかな学びのプロジェクト。
詩、天文学、ファッションなど、多様な授業を開催している。近隣の高校や中学校への出張講座を行うことも。釜ヶ崎にある様々な会場で、年間に約40-60くらいの講座、ワークショップなどが詩人、哲学者、ダンサーなど多彩な講師を招いて開かれる。

住んでいる地域も問わず誰もが参加できる、地域外からの参加者や講師が、釜芸で交流することが、釜ヶ崎が支えてきた現代社会や暮らしそのものを問い直す機会となるように。また少子高齢化や格差社会の中で、釜ヶ崎に古くから培われた助け合いや支援制度などに見られる仕組みや知恵を学ぶことが、他の地域でも有効であるとの考えも背景にはある。
釜ヶ崎の、「することがない」「話し相手がいない」「朝から酒を飲むしかない」というような行き場をなくした目的のない多くの人たちが、安心して発言したり表現すると、とてつもなくおもしろいことに気がつき、こういう場がもっと増えることを願い、NPO法人ココルームにより企画されている。

ビールの缶でロボットを作ってしまう人。元軍人。大学の教授。福祉系の大学生。多様な講師、エネルギーの高い参加者でつくられる釜ヶ崎芸術大学には、人生が面白くなる出会いがある。

▼展覧会など:ヨコハマトリエンナーレ2014、アーツ前橋「表現の森」(2016)、鳥の演劇祭(2016)、大岡信ことば館「釜芸がやって来た!」(2017)招聘。

取り組みの『右下っぽさ』

★★★★★(自己評価:星5つ)

取り組みの『右下っぽいところ』

・無料orカンパで、参加でき、リベラル(気前のいい・自由)な学びの場であること。
・従来の枠にはまった「支援」ではなく、生きることそのものである「表現すること」、学び合うことを中心においているところ。

 

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