取り組んでいるひと
森川真嗣さん
Web http://www.mokumoku-mogumogu.com
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取り組みの内容
銭湯入り放題のゲストハウスを開業。
外国人も含め、色々な人にとって、初めての銭湯が「昭和湯」だと面白い。
全国的に潰れまくっている銭湯業界で、銭湯に光があたるならなんでもやろう!という心意気があり、色々なアイデアを蓄積させている。風呂なしの住宅が減少しているこのご時世に「銭湯の隣に風呂無しアパートを新築する作戦」が転じて「銭湯入り放題のゲストハウス」となる。
取り組みの『右下っぽさ』
★★★★★(自己評価:星5つ)
取り組みの『右下っぽいところ』
私の実家は、昭和3年創業の「昭和湯」という銭湯です。
昭和3年ごろ建設中の昭和湯(※現在の昭和湯は建物としては3代目ぐらい)
ゲストハウスをオープンするにあたって、宿泊客には追加料金無しで銭湯に好きなだけ入る事ができるゲストハウスとしました。実家が銭湯だからといって、料金をまけてもらうと意味がないので、ゲストが入浴される都度、きちんと入浴料を支払っています。ゲストハウスの経営だけを考えると、入浴料は別にして、その分宿泊料を下げる方が良いのですが、ぎりぎりまで悩んだ上で、この形にしました。
実際には、追加料金がかからないにも関わらず、宿泊客の2人に1人は、銭湯に入っていただけません。ゲストハウスの経営としては、助かっている部分ではあるものの、それだけ、銭湯に入る事への抵抗感があるのかもしれません。一方で、この銭湯付きゲストハウスがきっかけで、「生まれて初めての銭湯」として昭和湯に入って頂ける外国人旅行者の方も多く、「銭湯付き」というしくみにはこだわり続けたいと思っています。このこだわりが、非常に、右下っぽいなぁと自覚しています。
※朝日新聞に掲載(2017年4月4日 遠藤真梨さん撮影)
また、インバウンドという側面では、ゲストハウスがまちの入口となり、地域の商店街を中心とした色々なお店に御案内しており、少しずつ、地域に影響が出てきたかなぁという感触を得ています。
ゲストハウスの宿泊者にお渡ししている地図
※朝日新聞に掲載(2017年4月4日 遠藤真梨さん撮影)ゲストハウスがキッカケで英語メニューを作られたそうです。
外国人ゲストにおすすめのお店を紹介しました。
この取り組みを通じて、めざす銭湯の形が、少しずつ見えてきました。(ゲストハウスのめざす形は、少しずつ見えなくなってきています…。)
スーパー銭湯は、1つの入浴施設の中で、食事もできる、お酒も飲める、マッサージもできて、散髪もできる、そういう複合的に一日中楽しめるから、入浴料が800円前後でも客単価は2〜3千円になるそうです。銭湯は入浴料が440円ですが、客単価が1,000円を超える事は、まずありません。ですが、銭湯を含むまち周辺を含めて考えると、飲食店も飲み屋も選び放題で、なんなら商店街付きで宿泊まで出来る、これはウルトラ銭湯じゃないか、という議論を進めております。
この、ウルトラ銭湯という考え方は、非常に、右下っぽいなぁと思っています。
ゲストハウス木雲の紹介にはなっていないかも知れませんが、こんな感じでやってます。