2017.11.10

Interview

大阪市城東区のローカルメディア「城東じゃーなる」編集長の美浦タカシさん。記事後半では、活動を続けるモチベーションや今後のビジョンなどにせまります。

「おもろい人たち」と出会い、「おもろいこと」をする

——本業をしながらだと大変な時もあると思うんですが、城東じゃーなるを続けているのはなぜですか?

美浦: いろんな人に会えるのが、面白いですよね。常識にとらわれない人たちに出会っていけるんです。時には「ヴええ~!?」って思うような人もいて(笑)、そしたら自分の中の常識も広がるじゃないですか。自分の中の常識が崩れるというか、そうなっていくのが単純におもろいし、そうやって知人や友達が増えていくと、自分の住んでるまちがおもろくなっていくんですよ。今日は誰に会いにいこうかな、とかね。

——つながりが増えるほどに、自分のまちが好きになるという・・・ツキトさんがカラタマップを作った時の感想と全く一緒ですね。(ツキトさんインタビューはこちら)ちなみに、その「ヴええ~!?」な人って、例えばどんな人だったんですか?

美浦: あ、それはね、去年「七人の変態」っていうトークイベントをやったんですよ。

——「七人の変態」!?(笑)

美浦: 今まで取材させてもらった人の中で、僕が「この人変態やな!」と思った人・・・あ、もちろん褒め言葉ですよ(笑)、常識の枠を完全に超えてるなって人に声を掛けて、都合がついた方に参加してもらって座談会をやりました。

「変態ですやん(笑)」と思わず口にしてしまう面白くてユニークな活動をされているゲスト7名を招いての座談会「七人の変態」のチラシ。それぞれ、まちの変態、お茶の変態、お酒の変態、空間研究の変態、お米の変態、珈琲の変態、活版印刷の変態・・・と幅広い顔ぶれ。

美浦: 「おもろい人いっぱいおるでー」と紹介したくてやってみたら、来た人も変態ばっかりでねー(笑)。もっと一般的な人たち(?)に来てほしかったんですけど。一般的な人たちに伝えていくには、もっとマイルドにせなあかんねな、と学びました。あんまりピンポイントで「変態!」とか言うても、それを「面白そう」って受信してもらえないんやなっていうのがわかりました(笑)。

ツキト: みんな発信力を伸ばそうとするけど、せっかく発信力はすごく上がったのに、誰も受信してくれないってことありますよね(笑)。実は受信力も上げないとなんですよね~。

美浦: 個人的な感覚では、大阪の西の方がおもろい人とかイベントや取り組みが多い傾向があるなって思ってたんです。大阪市でも人口が減っているのが、沿岸3区(大正区、港区、住之江区)なんですよね。おそらく、減ってるから危機感が違うんじゃないかなと思っていて、「何かおもろいことして地域を存続せな!人を呼びこまなあかん!」という人が多いんじゃないかと。そう考えると、城東区はまだまだそんな危機感持てないやろうなと思うんですけど。

——美浦さんは、城東じゃーなるを通してやりたい「なんかおもろいこと」はあるんですか?

美浦: 理想は、パッと見ふざけたことをしてても、ちゃんとやっていけたらいいですよね。稼ぎ方や働き方の選択肢のひとつとして確立したいというか。あとは、アホな、くだらんことをやっていきたいですね~。本当に切羽詰まった場合は別として、何か日々の問題を解決する時に「これは・・・ヤバイぞ・・・(ゴクリ)」みたいに深刻にすぎると、解決するものもしない気がするんですよ。

——わかります。家を出て右側にしか行かない生活をしていたら思いつきもしなかった解決方法が、左側にお店があるとわかったことで思いついたりしますもんね! 城東じゃーなるが、そういうアイデアのきっかけになったりとかするといいですよね。

美浦: そうですね。

今年6月には、マニアック長屋で行われた「えんとつ町のプペル展」に合わせて、キャンペーンパロディー企画「いんしょく町のフトル」を開催気合いの入ったパンフレット。

読者とじーちゃんばーちゃんをつなぎたい

——今後のビジョンとか、ありますか?

美浦: 僕は今アラフォーですが、城東じゃーなるを見てくれているのが、自分の歳のプラスマイナス10歳くらいの年齢層が一番多いんです。城東区の人口は167千人くらいいるんですが、そのうちの4分の165歳以上なんですよね。この年齢層で見てくれている人って、ほんと 1%とかで壊滅的な状態なんです。この層にどう届けるかを最近は考えてますね。WEBよりも確実に紙媒体だろうなって。
義母が倒れたのをきっかけに、じーちゃんばーちゃんたちが何を考えて生きてるのか、どんな暮らしをしているのか、めっちゃ興味あるんですよ。本業の親方の普段着てる服とかも「それどこで買うねん?」って気になったりとか(笑)。
去年、地域のお祭りで、高齢者の身体感覚を疑似体験できるっていうブースがあったんですね。おもりのついた、関節がうまく動かせなくなるスーツを着て、目もよく見えなくなるメガネかけて、耳も聞こえにくくなるやつかぶって。そしたら、ほんまにじーちゃんな体感になるんですよ!

——それは…! やってみたいですね!

美浦: 何十年後かに僕らも同じようになるわけじゃないですか。だとしたら、じーちゃんばーちゃんって「一番身近な未来人や!」って思うんですよ。その人なりの人生哲学とか、「若い頃にもっと、あれをしておけばよかった」とか、時代は変われど通用する真理みたいなものを聴きに行って、面白おかしく書いて、城東じゃーなるの読者世代の人たちとじーちゃんばーちゃんたちが交流できるフリーペーパーみたいのが作れたらいいなぁとか、考えてますね。「ジーバー」っていう名前で考えてるんですけど。「Youtuber」みたいな(笑)。

ツキト: 「ジーバー」を探せるアプリとか、いいね(笑)。

——Uberですか(笑)。

美浦: まだ全然具体的ではないですけど、大手のクーポン制度の効力を無くせるぐらいのシステムを少額で作れないかな~・・・なんてアイデアも浮かんでます。大手が「月々いくらで」ってクーポン制度を売ってるわけですけど、例えば、うちのサイトに月々千円ほど払ってもらい、そのお店が出したい時にいつでもクーポンやイベント情報を載せられるようにしたら、現在毎月大手に何万円も払っているお店が、もうそっちには払わなくなるんちゃうかな、とかね。やってみないとわかんないですけど。ある程度お金を持ってる人しか出されへんシステムっていうのがなんかピンとこないというか、面白くないなあ、と。出したい人はみんな出せるようにしたらええやん!つまり、金銭的なハードルを下げて、よーいドンで勝負したらいいと思うんですよ!あと、友人と一緒にラジオ番組やろうかなとかも考えてます。

——いいですねー。アイデアを語っている時の美浦さん、すごく楽しそうです!

美浦: この3年半でわかったことは、「誰にでもできることを、誰にもできひんくらいやる」と、3年続けばけっこう目立つようになるってことですね。みんな、やらないじゃないですか。誰でも発信できる時代ですけど、割とみんな短期的に結果を求めてしまうし。
まぁ、個人的には、プロデューサーどうするん?ってのが、目下の課題なんですけどね(笑)。

——美浦さん、ありがとうございました!

インタビュアー:徳田なちこ(取材日:2017年10月2日)

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